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拍手[14回]


「行っちゃうの?」

 背後からの声に、上がり框に腰掛けて靴を履いていた真は不意をつかれた。 気配に気付かなかったのだ。
 完全に眠っていたはずの園子が起きてくるとは思わなかった。
 振り返ると同時に肩口に園子の顔が埋まる。

「まだちょっと早いじゃない・・・。 もう少しゆっくりしていけるでしょ・・・?」

 今日は早く出かけるので、昨夜のうちから園子にはそう言ってあった。
 起こすのはかわいそうだと思って真は気付かれないようにベッドを出て、出かける支度をしたのだ。
 時間は確かに余裕がある。 約束された時間よりも少し早めに到着するように家を出るのはいつものことだ。
 けれど、今日は約束の時間がいつもよりかなり早い。 そんなときくらいギリギリに家を出ればいいと、園子は言外に言っているのだ。
 真は苦笑しながら、埋めた顔を見せない園子の髪を撫でた。

「それはそうですが、何があるかわかりませんからね。 約束には余裕を持って到着しておきたいんです」
「・・・」

 慎重な真らしい台詞に園子は少し顔を上げて、目だけで不満を表現する。 髪を撫でていないほうの、顔を埋めた肩から伸びる腕を園子はしっかりと抱きしめた。 行かせない、というつもりらしい。
 起き抜けで少し寝ぼけまなこであるにも関わらず、真を引き止める所作はとても可愛らしく、真は思わず口元を綻ばせる。

「園子さん・・・眠いんでしょう? ゆっくり寝ていてくれて構いませんよ・・・」
「やだ。 真さんといる方がいい」

 ますます力を込めて、胸と膝とに腕を挟みこむ園子。
 真のパジャマは園子には大きくて、上衣だけでも充分に膝まで覆い隠しているが、密着した腕には下に何も身につけていないことが伝わってくる。
 その感触に沸きたつ感情を理性で抑えつつ、真は困惑した声で園子に語りかけた。

「・・・園子さん。 今日はなるべく早く帰りますから。 だから今は行かせてください・・・」
「・・・」

 するり、と腕が解けた。
 ほっとして園子の顔を見ると、決して機嫌が良くなったわけではない表情が真を見返した。

「真さんのばか」

 拗ねた物言いを苦笑であしらい、園子に背を向ける。 そしてそのまま出かけようとしたものの、後ろ髪を引かれる気持ちに真はくるりと振り向いた。

 園子がパジャマのボタンを外しながら、もの言いたげな瞳を向けていた。

 その視線にやられないように真は更に踵を返す。
 しかし、やはり気になって、首をゆっくりとめぐらしもう一度、背中越しに園子を注視する。

 ボタンを外したパジャマが肩からするりと落ちていくところだった。

 首を戻して真は小さく頭を振る。 しかし誘惑に抗えず、もう一度振り返った。

 裸身の園子が爪を噛んで、首をかしげながら真に確かめる。

「・・・ダメ?」



 ・・・ダメなわけがないのだった。
 真の自制心はあっけなく陥落。
 その弱さに自嘲の笑みをもらしながら、真は園子を抱きかかえ、寝室へと歩を進めた。

「やっぱり今日はギリギリに出ることにします」

 その言葉に、園子が嬉しそうに真の首に抱きついた。






***了***060306up
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